PowerDNS、暗号化DNS機能を初めてルータに搭載

8 22, 2023

ファーストマイルにおけるトラフィックの機密性と完全性の保護をサポート
 

CPE(顧客構内設備)メーカーとソリューションプロバイダーは、PowerDNS社のDNSdist 1.8の発売により、ルータ上で初めてセキュリティの向上と暗号化DNS機能を提供できるようになりました。

DNSdistの「ルータ対応」バージョンの開発は、暗号化DNSの採用をサポートするための次のステップです。暗号化DNSがブラウザやデバイスメーカーだけでなく、多くのISPによって採用されている現在、DNSdistはDNS over TLS (DoT)およびDNS over HTTPS (DoH)によるDNS暗号化をルータにも提供します。これにより、CPEベースのセキュリティソリューションが暗号化されたDNSトラフィックを処理できるようになり、インターネットアクセスの「ファーストマイル」におけるトラフィックの機密性と完全性の保護に役立ちます。また、エンドユーザーに近いルータ上でDNSベースのセキュリティフィルタリングを追加するだけでなく、スクリプト、レート制限、キャッシュなどの追加機能も提供します。

エンドユーザーにとっては、家庭やオフィスのネットワークへの最初のゲートウェイを保護し、IoTデバイスを含む、ネットワークに接続するすべてのデバイスを保護するのに役立ち、セキュリティレベルをさらに高めることができます。

DNSdist 1.8は、ISPが通常ルータとして提供する「低スペック」デバイス内のリソースを効率的に利用することに加え、オープンソースのルータ指定オペレーティングシステムOpenWrtでも利用できるようになりました。これは、DNSdistが、RAM、ストレージ、CPUフットプリントが最も制限されたハードウェアでも実行できるようになったことを意味します。

PowerDNSのエンジニアリング担当副社長、ボブ・ブラント氏によると「 DNSdistを "ルータ対応 "にすることは並大抵のことではありませんでした。ほとんどのルータはCPUパワーと使用可能なRAMが非常に限られているためです。我々は、DNSdistがルータに搭載される貴重なツールになると確信しており、暗号化DNSの採用をさらに促進し、消費者により安全なインターネット体験を提供する一助になると確信しています。」と述べています。


執筆者:クリス・ホルダー
PR&コミュニケーション

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