PowerDNS Recursor 5.0.1 リリース

2 2, 2024

PowerDNS Recursor 5.0.1をリリースしました。

これは5.0ブランチの最初のパブリックリリースです。

 

最新の4.9リリースと比較すると、このリリースでは、YAMLファイルから設定を読み込む機能が追加され、設定の構造、処理、エラーチェックが強化されています。

今までのバージョンで利用していた設定ファイル(recursor.conf)も継続して利用できます。設定ファイルをYAMLファイルへ変換するプログラムも提供されます。将来のリリースでは、従来の設定ファイルは利用できなくなる予定です。

 

今回のリリースからビルド手順が変更されます。PowerDNS Recursorの様々なディストリビューション向けパッケージは、調整済みになっています。

 

YAML設定に加えて、このリリースには以下の変更が含まれています。

 

  • PowerDNS Recursorに、着信TCPクエリを処理する専用スレッドが追加されました。
  • NSレコードに関連するいくつかのエッジケースの処理が改善されました。
  • 生成されるいくつかのファイルがソースコードのアーカイブにパッケージされるようになりました。
  • PowerDNS Recursorはデフォルトで拡張エラーを応答に含めるようになりました。
  • デフォルトで、PowerDNS RecursorRecursion Desired (RD) ビットが設定されていないクエリを禁止するようになりました。
  • nsec3-max-iterationsのデフォルトが50に引き下げられました。

 

本リリースには、多くの小さなバグ修正および改善が含まれています。詳細は変更履歴をご覧ください。

アップグレードを行う際には、アップグレードガイドを確認してください。

 

ご意見・ご感想はメーリングリスト、バグの場合はGitHubまでお寄せください。

 

ソースコード署名ファイル)は、ダウンロードサーバからダウンロードできます。いくつかのLinuxディストリビューション用のパッケージは、PowerDNSリポジトリからダウンロード可能です。

 

5.0.0のリリースから、オープンソースのEOLポリシーを変更しました。古いバージョンのサポートは、新しいメジャーバージョンのリリースから1年間サポートされます。詳しくはEOLポリシーをご覧ください。

 

また、4.5リリースで32ビットタイムを使用するシステムのサポートを終了したことにも触れておきます。これには多くの32ビットLinuxプラットフォームが含まれます。

 

バグや課題の報告、機能のリクエスト、プログラムの修正、機能実装を行ってくれたPowerDNSコミュニティのメンバーに感謝します。

 

執筆者:Otto Moerbeek

Senior Developer at PowerDNS

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