PowerDNS DNSdist 1.9.0の最初のRC版をリリースしました。
DNSdistの最新の追加機能はAF_XDP のサポートです。AF_XDPは、高性能パケット処理のために最適化されたLinuxの機能で、DNSdistはUDPデータグラムを今まで以上に高速処理できるようになりました。具体的には、3.8Ghzで動作する4コア(8スレッド)のIntel E3-1270 CPUと10GbpsのIntel 82599ネットワークカードのサーバで、DNSdistはAF_XDPを利用しない場合は、毎秒100万UDPクエリの応答を返すことができ、AF_XDPを利用した場合は、約250万クエリの応答を返すことができます。もちろん、これにはいくつかの条件があり、最新のLinuxカーネルとネットワークデバイスドライバを利用する必要があります。詳しくはドキュメントを参照してください。
この新機能に加えて、DNS over QUIC および DNS over HTTP3 の実装が大幅に改善され、いくつかの問題が修正されました。特に、dnstapとprotobufエクスポートの問題をテストし報告してくれたDenis Machard氏、DNS over HTTP3機能の問題を精力的に追跡してくれたHåkan Lindqvist氏、DNS Shotgunを利用してDNSdistのDNS over QUICの実装をテストし、いくつかの不具合を報告してくれたKnot ResolverチームのOto Šťáva氏に感謝します。
より完全な変更履歴と最新のドキュメントはDNSdistのウェブサイトをご覧ください。
ソースコード (署名ファイル) は、ダウンロードサーバからダウンロードできます。いくつかのLinuxディストリビューション用のパッケージは、PowerDNSリポジトリ からダウンロード可能です。
ご意見・ご感想はメーリングリスト 、バグの場合はGitHubまでお寄せください。
バグや課題の報告、機能のリクエスト、プログラムの修正、機能実装を行ってくれたPowerDNSコミュニティのメンバーに感謝します。
執筆者:Remi Gacogne
Senior Developer at PowerDNS